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【健康喫茶室】バナバ茶

人気のハーブティーで健康を保持したい方に

バナバ茶

華麗な花を咲かせる街路樹

 このハーブの「バナバ」という名前は、その恵みをよく知っているフィリピンの人々による愛称。日本ではオオバナサルスベリとも呼ばれ、ミソハギ科の木であるサルスベリの仲間です。

 長い開花期に次々と「一日花」を咲かせるのは日本のサルスベリと同じ。朝ピンクに咲いた花が、夕方紫色に染まるなど、チャーミングに表情を変えるのも同様です。

 ただし、日本で見るサルスベリに比べるとフィリピンのバナバは木も花も大きく、華やかな花序(花の集まり)は女性のドレスにもたとえられています。

 バナバの木はフィリピンでは街路樹としてもポピュラーで、身近な街中で華麗な花を咲かせている姿が目にされます。そしてこのバナバ、目を楽しませてくれるだけでなく、非常に有用性の高いハーブでもあります。

専門家イチ押しの人気ハーブ

 東南アジアで1000年以上前から利用されてきたと伝わるバナバですが、特にフィリピンでは、葉を煎じたお茶が健康のために広く愛飲されています。

 人々の健康を預かる専門家の間でも、バナバ茶に対する信頼は高いようです。20世紀、フィリピン大学の教授らが大規模な聴き取り調査で現地のハーブ利用の実態を調べたところ、約1,300人に及ぶ専門家がイチ推しした有用ハーブのうち、筆頭に挙げられていたものの1つがバナバ茶だったのです。

 バナバ茶は風味にも優れており、癖のない渋みとかすかな酸味は、飲む人を選ばないハーブの1つだと言えます。

 日本でこのお茶が身近になったのは、20年ほど前。メディアで有用性が紹介されるとともに、ファミリーレストランのドリンクなどとしてブームになり、一気に人気ハーブとして定着しました。

 多くのハーブティーと同様、カフェインを含まないため、緑茶やコーヒーが苦手な方によく飲まれています。

バナバ茶

ホットでもアイスでも美味しい

 バナバ茶は、紅茶のようにティーバッグの形でも市販されています。

 1杯ずつ、熱いお茶でティータイムを楽しむのもよし、煮出したバナバ茶をポットに移して家族で愛飲するのもよし。麦茶のように、夏場の冷蔵庫に常備しているご家庭も多いようです。

 愛飲者の中には、晩酌で焼酎などの割りものにしている方も。癖のないバナバ茶なら、それも美味しく楽しめそうです。

2023年12月発行 からだと心の広場61号より

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